俺様でヤキモチな彼氏様

康介は下駄箱に寄りかかって立っていた。



「結、遅い。」



ほっぺたを掴まれて、横に伸ばされる。



「ご、ごめんにゃはい。」



「ん、別にいいよ。」



なんていいながらもいまだにほっぺたを掴んでいる。



「はにゃひてよ~」



「あはは、おもしろい。」



もう、笑い事じゃないんだから。



「もう、こうふけ!」



「はいはい。」



ぱっと手を離される。



もぉ、痛いし。



「んじゃ、行くか?」



目の前に右手を差し出される。



「えっ、なに?」