いままで抱いていた手を振り払って背を向ける結。



あれ、今のは、まずかったか?



「ゆ、結?」



おそるおそる顔を覗いてみる。



結は、泣いていた。



「ゆ、ゆゆゆ結!?」



やべぇ、今のはいい過ぎた!



「結、うそ、あれ妹だから!」



「う、うそ、つかな、くていいよぉ。」



あっ、泣いてる顔もかわいいかも。



じゃなくて!



「結、本当だから!」



「₋₋₋ほ、んと?」



泣きながら見てくる。



あぁ、本当やばい₋₋₋。



「俺の妹で愛華っていうんだ。」



「妹さん₋₋₋。」



「俺の1つ下の学年。」



「そうなんだ。」



急に元気になってきた結。