俺様でヤキモチな彼氏様

「ほら、結、塩谷いる₋₋₋よ。」



硬直している雄太の彼女。



そこに、愛おしい人が顔をのぞかせる。



ゆ、結₋₋₋。



結が顔を上げて俺の顔を見ると大きな目をさらに大きくさせた。



結が驚くのも当たり前だと思う。



今の俺の状態は彼女に見られたら最悪のパターンだ。



愛華は俺にしがみついていて、俺は愛華を支えようと腰に手を回している。



₋₋₋まじ、さいやく。



俺の顔と愛華の顔を交互に見る結。



今にも泣きそうな顔をしている。



そして小さくつぶやいた。



「ご、ごめんなさい。」



そういうと走ってどこかへ行ってしまった。



「ちょ、おい、結!」