俺様でヤキモチな彼氏様

「龍~、来ちゃった!」



朝来て教室に入るとなぜか愛華がいた。



「何でいんの?」



「ん~、ひまだから。」



そんな笑顔で言われても困るんですけど。



はぁ、と小さくため息をついて席に座る。



席に座ると雄太が寄ってくる。



いま、教室にいるのは俺と愛華と雄太くらいだ。



「愛華ちゃん元気だな!」



お前もだけどな。



愛華が来るといつも教室騒がしくなるから来ないでほしいけど、前言ったら泣きそうになったしな。



しばらくすると雄太が急に話すのをやめた。



「ま、まながきたぁ!」



あー、確か彼女だっけ?



てか、よく分かるな。



勢いよく教室の扉を開ける雄太。



ガラ!



「真菜~!」



「雄太!」



バカップルだよなこいつ等₋₋₋。



「龍、あたしそろそろ帰る!」



「あー、分かった。」



のどが渇いた俺は愛華と教室を出ようと席を立った。



「きゃ!」



その時、愛華が足を滑らせとっさに俺にしがみつく。