王子×天然姫

「おとなしくついてこいよっ」

思いっきり、左手首をつかまれた。

「ぃたぃ、はな…してよぉ」

やばい、涙で前が見えないよ…。




「…その手を離してください。」

え?誰?
え?なんで滝本君がここに?

「あぁ?なんだよお前!」

「ただのクラスメイトですが?」

「ふざけんなよっ!くそが!」

2人組が、滝本君を殴ろうとしたその時…。

一瞬だった…。

気色悪い2人組が一瞬で倒れた…。

「え…。」

「弱いのに、女の子に手ぇ出すなんて、ダメですね。」

え、守ってくれた?

なんで?

「あ…ありが、とう」

「ッチ、ついてこい」

なんで舌打ちされた?

ってか、なんかキャラ変わってない!?

それよりっ!

なんか悪いことでも言った?

よくわけがわからないまま、ついて行く事にした。



ガラッ!

ここ、保健室?

なんで?

けがなんかあたししてないよ?

「そこ座れ」

言われるがまま、座った…。

「手ぇ、いてぇか?」
手?

あぁ!

そういえば思いっきりつかまれたんだった…。

見てみると、手形がっくっきりと残っていた…。

「!!」

「はぁ、手ぇ、出せ」

「え?…ぁ、はぃ」