ガタっ!

「滝本優詩です。よろしく」ニコッ

「キャァァァァァァァァァァァ王子ぃ~~~~~!!!!!!!」

うるっさぃ!

なんなのこの悲鳴わっ!

ってか、あたし以外の女子全員、みんな目が♡なんですが…。

そんなにかっこいいの?

っと思いつつ、滝本に目をやった…。

整った顔立ち、だけど、小顔。

プルプルの唇。

引き込まれそうな目。

アッシュブラウンのさらさらな髪。

身長も180㎝ぐらい。

まぁ、かっこいい部類にわ入るね。

とか思いつつまた前に視線を戻した。

キ~ンコ~ンカ~ンコ~ン

「おし、じゃぁ、次の授業に遅れんなよー」

はぁ、次の授業なんだっけ?

あ~数学か。

やだなぁ~。

そーいや、教室移動しなくちゃなんないんだよね。

ガタっ!

結構この廊下長いな…。

とか思っていたら、急に眼の前に人が…。

「ゎっ!」

「おぉ~?思ったよりかわいいじゃんかよ」

「だな、これなら、ヤりがいがあるよな」

な、何この2人組…。

気味悪い、全身をなめまわすような視線で見てこないでよっ!

あぁ~やばいっ!

泣きそう

ってか、泣く

「…ぅ……ひっ…く」

「おぉ?泣いちゃった?かぁわいぃ~♪」

「やぁ…ひっっく」

「まぁ、とりあえず移動しよぉぜ」

「おぉ、そうだな」

え?ヤダっ!

「ヤダっ!!」