「おぅ、やっと退屈な授業が終わったぜ」

気だるげに溜息をつく鷹雅。

「腹減ったし、用事もねぇし、さっさと帰るかなぁ…」

『腹減ったし』のとこをやたらと強調するのはドユコト?

白々しい鷹雅の要求に。

「お腹空いてるのかい?鷹雅君…だったら僕の家に寄って行ってはどうかな?夕食でもご馳走しよう」

「あぁ?」

チラチラとバイオリン男子の顔を横目で見る鷹雅。

「今日お前んとこ、晩飯和食?洋食?」

「花音が随分とハンバーグを食べたがっていたね…何かいい事があったらしくてね、そういう日はハンバーグが食べたいらしい」

瞳を細めて、愛妹の顔を思い浮かべるバイオリン男子。