外が騒がしいのは、教室の中にいるレインボーガールもすぐに気付いた。

何の騒ぎだろうかと、廊下に出てこようとする。

が。

「あっ」

優は慌てて廊下を走っていってしまった。

「なになに?何かあったんですか?えと、確か…」

「志摩 遊里だよぉ」

遊里はレインボーガールに微笑みかける。

「あのねぇ、レインボーガールちゃんを覗いてた男の子がいたの、何か優しそうな感じの、君よりちょっと背が高い程度の男の子」

「男の子が…覗いてた…?」