結構派手に浸水していたらしく、リヴリアの休学は一ヶ月近くに及んだ。

お陰で期末テストは丸々欠席したものの、復学初日のホームルームで全教科のテストを終えるという離れ業。

そりゃあ含み笑いも浮かべるというものである。

「リヴリアは、どこか具合が悪かったのですか?」

1年の教室。

魔女っ子が隣の席のリヴリアに訊ねる。

「はい、配線関係のショート、浸水による関節部の腐蝕、泥なども入り込んでいた為にギアやモーターが滑らかに動かなくなっていました」

「ほ、ほぅ…それで修理の為に休学していたのですね」

「修理とは心外な」

「あ、ああ、すまない…リヴリアはロボットではないのでしたね」

「修理ではなく、メンテナンスと言って下さい」

余計ロボットっぽくね?