青葉高校に入学して1ヶ月。
私、神埼零(カンザキ レイ)は何気に友達も出来て平凡な日常を送っていた。
「零、今日一緒にカラオケ行かない??良いところ見付けたんだ!!」
親友とも呼べる美香(ミカ)が楽しそうに私の所へかけよって来た。
「ごめん!!今日、用事があって無理なんだよね」
「あぁー、そっか。今日は零の両親の命日だったね。誘ってごめんね??」
そう、今日は私の両親の命日。私が5歳の頃に誰かに殺された。
犯人はまだ見付かってない。
「ううん、大丈夫だよ。じゃ、バイバイ!!また明日ね」
「バイバイ!!!」
私は美香と別れて電車に揺られて森に来ていた。
誰も居ない。
誰も知らないお墓。
