私は、気づかれないように上履きに履き替えて階段に向かった。 「おはー!昨日寝てた?」 振り返るとまたあの笑顔で、話しかける翔くんがいた。 「ごめん。寝てた!」 精一杯の作り笑顔でこたえ階段をのぼる。気づくと眼には、涙がたまっている。 涙を拭い教室にはいる。 必死の作り笑顔であいさつした。