私は右へ曲がることにした。


カタツムリの町だなんて
気味が悪い。


ならさっきのアリたちがいる
アリの町へ行ったほうがいい気がしたからだ。



アリの町へつくのは少し時間がかかった。
2丁目とよばれるここを歩くのにも
時間がかかるのだから
6丁目という100年前にきたの人間が
いるところまでは何日もかかるだろう。

もしすれ違いでその100年前の人が
ここへ来たらずっと会えないことになる。


「疲れた・・・。」


ため息をつき近くにあった
ベンチで休憩することにした。


空はまだ青くて雲ひとつない。
今は何時なのだろう。
だいたい4時を過ぎた頃かな。


ここでみる夕日はどれだけ
綺麗なのだろう。


この森の景色はどれもこれも
綺麗すぎている。
幻想的な世界の中に
放り込まれたように美しく輝いている。





もうどれくらいたったのだろう。
30分かな?1時間くらいたっているのかな。



時計がないと全く時間がわからない。

そのとき


「いつまで座ってる。重いよー。」


「?」


じめんを見ても小さなアリはいない。