不思議な森




「ここはいったいなんですか?」


仙人というおじいさんは
少し困った顔をして



「ここにいればそのうちわかる。」


そう答えた。


ここにいればわかる・・・?
100年前にも人間がきた・・・?
なぜ100年前のことをこの
仙人が知っているの?


「100年前のきた人間は
どうなりましたか?」


「この森のどこかにいるだろう・・・
いまは6丁目かな?それか
城でお食事を食べているかな?」



・・・まだ・・・
生きてるっ・・・?
100年前にきたってことは
100歳以上。
なのにまだ生きてる。
よぼよぼになるまで
必死に人間のいないこの森で
一人で・・・。


「その人のところへ連れてってください!」


会って話を聞きたい。
どうしてこの森に迷い込んだのか。
私もよぼよぼのおばあちゃんになるまで
ここにいなければならないのか。



「そんなに慌てずゆっくり少しずつ進むんじゃ。
そのうち会えるだろう。」



そのうちそのうちって・・・
私はそんなに待てない。


「わしはみはりの仕事が残ってるから
また今度あおう。この道をまっすぐ進むと
カタツムリの街。右に曲がるとアリの街じゃ。」



そういい残すと仙人は私の通ってきた道
を歩いてどこかへいってしまった。