不思議な森






「あなたはよくこのベンチで
お友達とお話やゲームやお医者さんごっこ。
などをしていたでしょう?」




…確かにしていたけど…。




「私はいつもあなたがたがくるのを
楽しみに待っていたのです。
あなたがけんかしたときはこのように
落書きされたりもしましたが
わたしはあなたのいいところをたくさん知っています。」





「…。」




「あなたはあの日、
友達と別れた後
一生懸命ハンカチを濡らし
この落書きをとってくれようとしたでしょう?」




「え…。」




「その次の日は消しゴムで消そうとしてくれました。」





目をつぶって思い出してみる。
よく思い出せないけれど
そんなことをしていたような気もする。





「だからわたしは公園がなくなるとき
とても悲しかったのです。
もう一度あなたに会いたいと。」





「そうだった…んだ。」