「…。」




答えはない。



ベンチって眠ったりするもの?



「あのー…。座ってもいいですか?」




それでも答えはない。



「座っちゃおっか…。」




チビちゃんは私の肩からひょいと
飛び降りてベンチに座った。




「このベンチは話ができないの?」



チビちゃんの返事に困る。




「んー…。どうしてだろう。
寝ているのかな…。」



ふと下を見てみるとベンチに何か書かれている。




ばーか
きもい

腹立つ。



の文字。


公園かどこかにおかれていたものだろうか。