「あの・・・」


アリに話しかけてる。
変な光景だ。


「なんだ。人間。」


「ここわどこ?」


アリに質問している。
とてもとても変な光景。


「どこって俺の国さ。人間。」


俺の国?
ここが?


「でもなんで俺の国に人間が来るんだ・・・。」


そう呟きながらアリはすたすたと
どこかへいってしまった。


聞きたいことがまだまだたくさんあった。
歩けば追いつける速さ。
いや、歩かなくても手を伸ばせば
追いつける距離。
小さなアリ。
話すことができるアリ。
不思議でしかたがない。




アリが言葉を話す国・・・
いや・・・森・・・。


私はひたすら考えながらも
その道の先を進むことにした。



緑が生い茂って空気が美味しい。
花や果実の匂いが
私をいい気分にさせてくれる。





現実から逃れているだけなのかもしれない。
これは夢なのかもしれない。



夢から覚めたらベットなのかな?
いつもどおりつまらない学校に
いってつまらない毎日を過ごすのかな?