このカタツムリにとっては
自分の世界なのか・・・
でも人間がいたということは
間違いなく私がさっきまでいた世界だ。
「どうやってここにきたの?」
「だからお母さんとはぐれちゃって
泣いてたらいきなりこの大きいカタツムリの
森にきていたんだ・・・」
私と同じ・・・
この森は人や生き物を救う世界なの?
ここにいるカタツムリや動物やベンチも
救われてこの森にきたの?
「そうなんだ・・・」
「でもおかしい。
この森ではこうやって人間と話ができる。」
「そうだね。
友達はできた?」
「ううん。大きなカタツムリには声が届かないし
君が始めての友達だよ。」
カタツムリは嬉しそうにいった。
「ありがとう。
名前、教えてくれる?」
「君が決めて良いよ。」
「んー・・・
じゃあチビちゃんね。」
笑いながらそう言うとカタツムリも笑って
コクリとうなずいた。

