しばらく空を見上げていると
大きな声が聞こえた。



「なぁぎぃ。
ごはぁん。」



「ご・・・はん・・・。
って・・・」


めいいっぱいの声で


「ありがとうぅ!」


そう叫んだ。



「でも、私ここのドアを開けられないの!」




そう言ってしばらくしたとき



キィィ という音とともにドアが開いた。




「なぁぎぃ…ごはぁんもってきたぁ。」


カタツムリはそういうと殻の上から
渡しように作られた小さな皿を滑らせた。



「ありがとう!!」


皿を受け取り大きな大きな声で返事をする。


「はぁぁい。」



そしてカタツムリがドアに手をかけた。


「ちょっとまってぇぇ!!!」


「んんんー?」