不思議な森




「あのねーー!きょうとまるところがないのーっ
だからどこかにとめてほしいんだけどー
わたしがとまれそうな場所ありますかーー!?」



できるだけ大きな声でカタツムリに話しかける。



近くにいる一匹のカタツムリにしか
私の声はとどかない。




「あるぅ。」



「どこーー??」


「んん?」



「どこにありますかーーーー!?」




「こぉっち。」


カタツムリはゆっくり方向を変え
進み始めた。



歩き方もゆっくり。
なんだか可愛い。



他のカタツムリに踏まれないよう
気をつかいながら歩く。



「ここぉ。」



うおおおお。
カタツムリサイズの大きな大きな
木でつくられた小屋が何個も並んでいる。



ドアノブが上にありすぎて
どんなにジャンプしても届きそうにない。



「どけてぇ。おらがあけるぅ。」