すぐそばに私が住んでいた家くらいはある
大きな建物を見つけた。


「ここが・・・アリの館。」


アリがすむにはかなり大きい。
4人家族がすめるくらいの
大きな家。


「お邪魔します・・・」


そう小さく呟きアリの館とよばれる
家にはいった。



___カシャッ。__



え?



足元にはたくさんの小さな赤アリ。
それにつまようじのような
ものを片手に持っている。


「何者だ!!」



赤アリたちは騒ぎ始める。
小さな小さな声だけど
たくさんのアリたちによって
大きな声になる。


「私は・・・」


私がいいかけると真正面にある
とびらが音をならして開いた。


「どちらさま?」



・・・で・・・か・・・い・・・。


そこには私と同じくらいの
巨大赤アリがいた。


「えっ・・・」


さすがに焦る。


「あの・・・」


「なにをしにきた。」


巨大赤アリの表情まで
わかるくらい顔も大きい。