「じゃあ、君から♪」

3年生の先輩が水野を指名した。

「はい。水野海斗。一年です。よろしくお願いします」

小さな拍手が起こった。

「次は君かなっ♪」

あわわ…

私だぁぁ…

「えっと、あの…」

どうしよう…舌が回んないよ…っ

「あ…」

「どうしたの??」

先輩が不思議そうに私の顔を覗いた。

「……………えと…」

どうしよう、どうしようどうしようどうしよう!!!!

また涙が出てきそうになった。

その時…