桜の花びらが舞う季節。



あたしは真新しい制服に



身を包み、校門坂を歩いていた。



「百合香おっはよー!」



後ろから聞き慣れた声が聞こえて



あたしは振り向く。



「美海菜おはよー」



美海菜とあたしは小学校からの



仲で、いつの間にかあたしの



そばには美海菜がいてくれた。