「ふぅん…。そういうことなら諦めるわ。だけどその代わり、 “キスして”」 「えっ?」 はっ? ちょっと急展開過ぎてわからないんだけど…玲ならこの意味わかるかな? と、思い玲の方を見ると、 口が変な形に動いていた。 私はそんな玲の行動に声を殺しながら笑う。 「…ね?諦めるから」 私たちがそんなことをしている間にもその2人はあと数センチの距離まで迫っていた。 …キス、しちゃうの? 絶対やだ。 でもどうにもできないでいると、 玲が何かを思いついたように私の腕を引っ張って階段を上っていった。