「し、椎名くん!彼女はっ?」 「今は瀬川さんのほうが大事だ」 「そ、そんな…」 そうして公園に連れてかれてベンチに座らされた。 「大丈夫?」 「うん」 それより彼女…。 と思っていたらタイミングよく椎名くんのケータイがなった。 「もしもし? うん、うん。 わかった。ごめんな、気をつけて帰れよ」 ピッ 「明菜。迎え来たから帰るって」 ほっ…。 心の中でほっとしている自分が嫌だった。