「え、それは…その」 湊くんがチラチラこっちを見ながら返事に戸惑っている。 椎名くんいるもんね。 でもこの状況で違うって言うのも変だし…。 「つきあってるよ」 勇気をだして言った。 椎名くん、何にも思わないだろうし。 所詮私の片想いだし。 「やっぱりー? 美男美女カップルうらやましいなー♪」 なんか嫌味っぽく聞こえる。 あ、なんか本当に気分悪くなってきちゃった。 「ちょっと、外の空気吸ってくるね」 「大丈夫?僕もいこうか?」 「ううん、ありがとう」 湊くんを断ってから外に出た。