その日は授業もずっと上の空で時々思い出して泣きそうになってはタオルで抑えていた。 昼休み こんな状態でご飯を食べるわけにはいかないから、 トイレにいって落ち着かせることにした。 「大丈夫?わたしも行こうか?」 玲は気づかってくれたけど、そんなに心配させるのは申し訳ないし、 「大丈夫!すぐ戻ってくるから待っててね!」 と、言って1人で教室を出て行った。 念のため、椎名くんに会わないように反対側のトイレに。