点滴が終わり次第私は帰れるらしい


私はすぐに男の人のところに向かった

「あのー。すいません!
 そして、さっきはありがとうございました!」

「あっ、さっきのぶつかった
 鈴ちゃん?だっけ?いいよいいよ」

「あのー、率直で悪いんですけど、
 メアド交換できますか?」

「いいけど、こんなおじさんと交換していいの?」

「えっ?おじさん?若いじゃないですか」

「またー、お世辞は結構ですw
 はい、これ。俺のアド 俺は神崎幸哉
 よろしくね♪」

そう、メアドなんてそう簡単に聞けるモンじゃないと思ってた

だって、こんなに格好いい人

はっきり言って「プレイボーイ」だと思ってたから。

でも、一目惚れしてしまった。

ただぶつかって

ただほんの少し話して

ちゃっかりメアド交換

なんて、夢のまた夢のような展開だった。

もう2度と逢えないかもしれない

私は、「運命」と勝手に思ってた。