その日

私はママに電話をした。

ママは最近仕事場の男の人と付き合ってるんだとか。

娘としてはうれしい。

物心ついたときから

ママは誰よりも私のことを考えて

誰よりも頑張って

パパが居ない分まで頑張ってくれた。

だから、私は応援している。

「ねー、ママ」

「なに改まって。」

「私、プロポーズされた。」

「なに?幸哉くんに?」

「そう、結婚していいよね?」

「おめでとう。
 私もおばあちゃんになる歳に近づいてきたのね」

そう言ってるが私のママはまだ35歳

いくら頑張ったっておばあちゃんと言える歳じゃない
「ママはまだおばあちゃんって言える歳じゃないでしょ」

「そうね♪」

「もし、孫ができてもお婆ちゃんとは言わせないから」

「あらそう?」

「ママが可愛そうじゃない」

「ありがとうね。」

「じゃー、またね」


私は仕事を始めてからゆきくんと暮らしている

だから、逢うのは週に3回くらい。

ママは仕事場の人と暮らしてると言ってた。

まー、とりあえずゆきくんに報告しなきゃ。