そしてある日

お互い売れ出して

仕事が忙しくなって

付き合って初めての私の誕生日の前の日

「なー、鈴。」

「ん?何ゆきくん」

「はいこれ。」

「へっ?」

目の前には

指輪と”婚姻届”と書いた紙がおいてある

「何これ?」

「鈴、これから俺の隣で同じ道歩いてこ?
 だから、俺と一生居てください。」

「え?」

「俺と結婚してください。」

プロポーズだ。

まだか弱い15歳な私。

明日で私が戸籍上結婚できる歳だからという事だろう

「はい。こちらこそ!同じ道一緒に歩かせてください。」

私が”沖原鈴”と名乗る最後の日になった。