「あと、10分でここに着くそうだ。」 「俺のとこもそんなもんだよ。」 シュウは一番近くに転がっていた血まみれの猫を抱きかかえた。 シュウの特攻服に着く赤い液体。 俺は、冷静さを取り戻しながらヒサではなくメグに電話をかけた。 メグもすぐに電話に出た。 「ゴメン、今から言うことをすぐに調べてくれ。」 『はい。』 「今日の深夜2時から今までの、交差点の監視カメラを全部調べてくれ。」 『わかりました。』 それだけ言うと、メグは何も言わずともヒサに代わってくれた。 「ヒサか?」 『あぁ。』