「じゃあ、バイクだな。」


「ん・・・とってくる・・・。」


途中で寝るんじゃねぇぞ。


目をとろんとさせながら玄関から出て行ったシュウ。


「俺も、とりに行ってくるか・・・。」


コツコツとブーツのつま先を床に打ち付ける。


右手にバイクのキーを持ちドアを開けた。


まだ、夜明け前だと言うのにここにはもう日が差し始めてる。


今日の夜中から明日の間に決着がつけばいいが・・・。


「ルイ、何してる。行こう。」


相変わらず、喧嘩の事以外では単語で会話をするシュウ。


「わかった。」