いよいよ、本当に戦争が始まる。


急に突きつけられた現実。


神たちが動き出したのだ・・・。


無意識のうちにヒサの袖をギュッと握った。


怖かった。


あの2人が出て行くのを見たとき、ここでこうやって皆でいるのは最後なんじゃないかと思った。


ダメだ・・・・。


今は、みんなを信じなきゃ・・・。


あたしが、信じないで・・・どうするのっ!?


部屋の中にいても聞こえる大きなバイクのエンジン音。


その音は重なり、遠ざかっていく。


「行ったか・・・。」