ぎゅっ・・・・


横から感じる体温。


肩にかかるそいつの髪がくすぐったい。


「離れろ。ユイ。」


「いやだ。シンさっき自分失ってた。あたしが一緒にいなかったから。」


「勘違いするな。薬の副作用だ。」


別にユイがいなかったからじゃねぇ。


レナがいねぇからだ。


早く、早く会いてぇよ。


俺はうなだれるように頭を抱えた。