総長が求めた光 ~Ⅲ神と獣~【完】


聞いたところでユウコはますます困るだけだ。


「リトは、ほとんど戦いには参加しない。」


「は?」


ユウコが間抜け面であたしを見る。


「リトは、ヤミからの指示があるまで絶対に動かない。ただ、戦いを傍観しているだけ。」


「弱いのか?頭で戦う奴か?」


「そうじゃない。リトはヤミの言うことしか聞かない。裏を返せば自分からは何もしないの。」


だから、ヤミが殺せと言えば殺すし、死ねと言えば死ぬような人だ。


「リトは多分ジンやジュンなんかより遥かに強い。」


あたしも、ほとんどリトが喧嘩してるとこなんて見たことないから詳しくはわからないけど。


「かわいい弟よ、代わる?」


シュウがニコニコしながら問う。