総長が求めた光 ~Ⅲ神と獣~【完】


どうやら、この2人は仲が悪いらしい。


「あたしたちにとって、ここは家族なのです。」


「かぞ・・・く?」


「はい。ヒサさんたちはあたしたちにとっていわば兄たちのような存在なのです。」


そっか・・・。


もしかして、いやもしかしなくても皆同じこと考えてる。


狂獣連合は、族であり、家族であり、ホームである。


みんな、ここを帰る場所としてる。


だから、ここはこんなにも温かい。


あたしは、周りを見渡した。


未だ、暴れ続けるミズキとカラ。


なにやらピンクトークをしているアキとアサ。