総長が求めた光 ~Ⅲ神と獣~【完】

「それは‥‥‥それで、困るな‥‥」


苦笑いしながら、荒い呼吸を繰り返す。


「笑顔が見てぇのに、泣くんじゃねぇよ‥‥‥」


「‥‥バカっ‥‥」


「こっちだっ!!早くっ」


たくさんの声と共に、黒い車が倉庫の外に見えた。


カラとルイがヒサの腕を肩に回し、運んでいく。


視界の隅で、シンとヤミが連れて行かれるのが見えた。


あたしに妹以上の愛を注いでくれたヤミ。


『行っておいで』


その後に言ったヤミの言葉をあたしは、聞こえないふりをした。


もう、断ち切るって決めたから。