み、みんな‥‥‥?


ドアのところに複数の人影が見える。


え、もしかして。


ていうか、あの会話‥‥‥もしかしなくても。


「みん‥‥‥な?」


そう小さく呟いたのに、その人たちには聞こえていたようで影がこちらを向いた。


「おせーよ。何してた」


ヒサが呆れたように問いかける。


「わりぃ、わーりぃ。赤い虎の手当してたら遅くなっちまった」


「ばっ!違うだろ!バナナ色した狐がサヨに迫ってたんだろ!」


「バナナ!?つかそれ言ったらアキのこととかどうすんだよ!?」


ギャーギャーと喚く2人に心の底から安心感を覚えた。