総長が求めた光 ~Ⅲ神と獣~【完】

何も変わらないと思っていた。


変わって欲しくないと思っていた。


今がこのまま、ずっと、続けばいいと思ってたんだ。


この感情に気づきたくなかったから。


シンがレナを好きになってたのは、あの時点で気づいてたんだ。


だから、俺は諦めたくて気づかないふりしてたんだ。


自分の気持ちなのに‥‥。


そんな俺の考えとは裏腹に、運命は俺たちの糸をもつれさせていく。


二度と解けないように‥‥。


切るという選択肢しかないほど、糸は絡んでいった。


「おい、ガキども。支度しろ」


「いきなり、なんだよ。親父」