総長が求めた光 ~Ⅲ神と獣~【完】


もう1人の人は、真っ黒な髪を低い位置で2つに括りきれいに巻いてある。


大きな瞳は、とろんとしていて左目の下には泣きボクロがあった。


なんだか、巫女さんみたいな人だ。


「え・・女・・・!?」


「ほんと・・・!?」


2人の視線があたしに向けられる。


な、なんだろう・・・?


気づいたら、目の前には2人の顔のドアップがあった。


「ふぇ?」


思わず目を丸くしてしまう。