「気づいたときには、もう遅いってなっ!」 言いながら、刃を俺の顔面狙って勢いよく向かってくる。 それを、ギリギリで躱しながら距離を取る。 段々俺の中で、イラつきが大きくなり自我を壊す。 「言えっ!ダイっ!」 「!!」 俺が知ってる名前を叫ぶと、一瞬動きが乱れた。 でも、天神連合で偽名を使っていたくらいだ。 この名前も嘘か本当かはわからない。 「今更‥‥今更俺の名前なんて呼ぶんじゃねぇよっ!!」 叫んだダイの顔は、なんだか悔しそうだった。