総長が求めた光 ~Ⅲ神と獣~【完】


「ヨウ、あたしは、ヨウを苦しめてばかりだったけど。」


あなたを、訳の分からない鎖で縛ってしまっていた。


シンの事にも、今回の戦争にも巻き込んでしまった。


だけど、そんなあたしを・・・・。


「あたし達・・・・姉弟・・・・だよね?」


視界が、ぼやけていく。


上手く笑えてるかな。


頬をあげるたびに、あたしの頬を熱いものが通り過ぎては地面に落ちていく。


「・・・っ!当たり前だっ、いつまで経っても、姉貴は姉貴だっ!!」


あたしの頭の上に優しく、大きくて温かい手が置かれる。


ヒサが優しくあたしを見つめていた。


あたし・・・・頑張れたかな?