総長が求めた光 ~Ⅲ神と獣~【完】


「お兄ちゃんと、弟・・・・?」


自信なさげに答えたレナちゃん。


その返答を聞いて、笑い出すシン。


「ハハハハハっ!ククッ・・・そうだよな・・・。」


「何を知ってんだ。」


高笑いをするシンにヒサが睨みを利かせる。


ヒサの一言に、シンは笑うのを止めレナちゃんを睨んだ。


「てめぇに、兄妹なんていねぇんだよ。」


「!!?」


レナちゃんは胸の前でギュッと手を握り、首を横に振った。


「そ、そんなはずない・・・。お兄ちゃん・・・!・・・ヨウ・・・っ!?」


呼ばれた2人は、ただ、俯いて悲しい表情をした。