「ごめんね、ルイ。あたしは、もう大丈夫。」 その目はちゃんと"俺"を見てくれてた。 「そうだね。」 レナちゃんは、長く綺麗な髪を翻しヨウが立つドアを見つめた。 「元気そうだね。姉貴。」 「・・・ヨウ・・・っ。」 レナちゃんの声は、涙声になっていた。 「どういう・・・ことだよ・・・。」 シンが、奥歯を噛みしめながら吸っていたタバコを手で潰した。 「そのまんまだよ。躍らせれてばかりじゃねぇんだよ。」 ヨウがニヤリと笑いながらシンを見た。 「お前、独自に動いてたのかっ!?」