総長が求めた光 ~Ⅲ神と獣~【完】


「ごめんね、ルイ。あたしは、もう大丈夫。」


その目はちゃんと"俺"を見てくれてた。


「そうだね。」


レナちゃんは、長く綺麗な髪を翻しヨウが立つドアを見つめた。


「元気そうだね。姉貴。」


「・・・ヨウ・・・っ。」


レナちゃんの声は、涙声になっていた。


「どういう・・・ことだよ・・・。」


シンが、奥歯を噛みしめながら吸っていたタバコを手で潰した。


「そのまんまだよ。躍らせれてばかりじゃねぇんだよ。」


ヨウがニヤリと笑いながらシンを見た。


「お前、独自に動いてたのかっ!?」