その行動に、目を丸くするシンとヤミ。 そして、その人物の登場にレナちゃんが動いた。 「・・ヨウ!」 俺達の間を通り抜けて、ヨウの元へ走り出したレナちゃん。 俺とヒサは急いでレナちゃんの腕を掴んだ。 「・・離してよっ!!ヨウが・・・ヨウがっ!!!」 必死に腕を解こうと、体を左右に揺さぶるレナちゃん。 だけど、離さない俺達。 ごめん、レナちゃん。 今はまだソイツのとこには行かしてやれないんだ。 「落ち着け、レナ。」 ヒサがシンの時とは打って変わり優しい声色で話しかける。