総長が求めた光 ~Ⅲ神と獣~【完】


その行動に、目を丸くするシンとヤミ。


そして、その人物の登場にレナちゃんが動いた。


「・・ヨウ!」


俺達の間を通り抜けて、ヨウの元へ走り出したレナちゃん。


俺とヒサは急いでレナちゃんの腕を掴んだ。


「・・離してよっ!!ヨウが・・・ヨウがっ!!!」


必死に腕を解こうと、体を左右に揺さぶるレナちゃん。


だけど、離さない俺達。


ごめん、レナちゃん。


今はまだソイツのとこには行かしてやれないんだ。


「落ち着け、レナ。」


ヒサがシンの時とは打って変わり優しい声色で話しかける。