ヤミの声を合図に、ものすごい音共に開いた倉庫の横のドア。 この縦長の倉庫には、縦横1つずつ計4つのドアがある。 その中、俺達から見て右側のドアが開いた。 見たことのある奴がそこには立っていた。 「・・・・・・・。」 「びっくりしたかぁ?ヒサ。そうだ、コイツはレナのおとうとの・・・。」 「知ってるぜ?」 シンの言葉にかぶせるように言ったヒサ。 その口の端は少し上がっていた。 「なぁ、"ヨウ"」 ヒサが、そう呼ぶとヨウはこちらを向いてお辞儀をした。