総長が求めた光 ~Ⅲ神と獣~【完】


ヤミの声を合図に、ものすごい音共に開いた倉庫の横のドア。


この縦長の倉庫には、縦横1つずつ計4つのドアがある。


その中、俺達から見て右側のドアが開いた。


見たことのある奴がそこには立っていた。


「・・・・・・・。」


「びっくりしたかぁ?ヒサ。そうだ、コイツはレナのおとうとの・・・。」


「知ってるぜ?」


シンの言葉にかぶせるように言ったヒサ。


その口の端は少し上がっていた。


「なぁ、"ヨウ"」


ヒサが、そう呼ぶとヨウはこちらを向いてお辞儀をした。