両者、一触即発な会話をする。
シンは口角は上げているものの目は怒っているようだ。
ヒサは、もう全面から怒りのオーラが出てるな。
「おい、お前らレナになんで本当のことを言わなかった？」
ヒサが、訳の分からない問いかけをした。
何を言ってんだ？お前は。
シンの方を見ると少し驚いた顔をして、また笑った。
「どこまで、掴んでんだ？"俺ら"のことは俺とヤミ以外知らねぇはずだが？」
「ヤミとレナが兄妹じゃねぇってことぐれぇだな。謎めいたまま潰れんじゃねぇ。」
シンはヤミと顔を見合わせ、嗤った。
「いいぜ。この際だ教えといてやるよ。モヤモヤしたままじゃ、死んでも死にきれねぇだろ？」
