「総長から、離れろっ!」 チグサの叫ぶような声がして、俺の視界が天井を映した。 俺は、チグサに抱きかかえられていた。 「総長・・・スミマセンっ・・・!副総長失格です・・・!」 「・・・・・。」 違うって言ってやりたいのに、もう声さえ出せないでいた。 「なぁ、そこに転がってる赤いのってまさか俺のかわいい弟?」