俺は、右手の拳を振り上げソイツに下ろした。 でも、その拳はリトの頬にゆっくりぶつかって落ちて行った。 気づいたら、俺はアスファルトに寝てて視界が横になってた。 倒れた感触さえなかった。 俺の視界に入りこむようにゆっくりしゃがみこむリト。 その頬には、たぶん俺の右手の血が付いてた。 「恐れ入ったよ・・・・・。」 そう言いながら、頬についた血を指でとって舐めた。 もう・・・起き上れねぇ・・・っ! 「~~~~~総長っ!」 走る音と、チグサの声。