右手の甲で、口元拭い口の中にたまった血を吐き出した。 臭ぇ・・・・血の匂いが倉庫内に充満してむせかえった。 「ゲホッ!・・・ゴホッ・・・!」 コツコツと響き渡る音。 その音ともに俺の前に来たリト。 「オラ・・・・次は・・・てめぇとだ・・・・。」 精いっぱい睨んで、ぐっと背筋を伸ばす。 リトは、見下すような目で俺を見ていた。 「総長っ!もう止めてくださいっ!!」 チグサの声も今の俺には聞こえない。