「総長っ!?そんな指示はヤミさんからもらってませんよ!?」 「うるさい。」 ―――――バキッ 聞き返した、自分の仲間を何のためらいもなく蹴り上げた。 「俺だってたまには、自分で動く。」 転がった自分の仲間を見下ろしながら、吐き出す。 「あぁ、もちろんお前一人でだよ?お前の仲間への想いがあれば、造作もねぇだろ?」 皮肉そうに笑う。 俺は、チラリと後ろを見た。 今のを聞いて、心配そうな顔で俺を見ていた。